恋するように、絵を描く絵画について 大したことは何も分らないのだけれど、 僕も絵が描けたらなあ・・・って想います。 ヨーロッパを旅している時、 様々な街で沢山の素晴らしい絵画に出会いました。 ローマの街角で、ふと入り込んだ教会の中、 薄暗い空間に浮かび上がるカラバッチオの絵画を発見した時や あるいは別な教会で、ベルニーニが彫り上げた祭壇を目の辺りにした時、 ヨーロッパって街全体が美術館のようだと思いました。 勿論、ローマに代表されるイタリアだけに限った話ではなく 行く都市ごとに魅力的な美術館、壮麗な空間を持つ教会があって それがそのまま街の個性として、旅人を迎え入れていました。 旅の途中で、沢山の路上の絵描きさんにも出会いました。 パルテノン神殿の前や、ピサの斜塔の建つ街並の中 沢山の場所にたたずむ、素人ともプロとも分らぬ絵描きさんたち 鉛筆や絵筆を運ぶ指先と目線の動きは 対象への恋にも似た純粋な想い、 繊細に揺れ動く憧憬そのもののように見えました。 フェルメール Vermeer 1632-1675 「真珠の耳飾りの少女」 http://item.rakuten.co.jp/seibidou/06091219200800/ 絵を描くことって、世界に恋するってことなのかも知れない・・・ あるいは、生きていることに恋をしている、と言うべきか。 素晴らしい絵に出会うと、つい そんなことを想ってしまうのです。 ルカの街並 2005.02.09の日記より |